"いってきます!"~"ただいま!"は7か月後(3)

   さて今回はお約束通りクマの"問題児"ならぬ"問題オジサン"ぶりを(ほんの一部ですが)お話します。本人はほとんど覚えていないようですが・・・(ノコの苦労も知らないで・・・ズルいぞ・・・!!)

・・・・・・その1 セクハラ発言(?)事件・・・・・・
   リハビリ病院に転院する少し前、お見舞いに来てくださった同僚の女性お二人の前で、「転院したら、キレイな看護師さんがいるか楽しみなんだよね~」(エ~ッ! ってことは○○医療センターの看護師さんは・・・?? いえいえノコの知る限りキレイな方ばかりでしたよ。この無礼モノ~!!) それにだいたい目の前にキャンディーズ(ちょっと古いですか?)のようなカワイイ(?)三人(もちろん同僚の女性お二人+ノコです!)がいるのに~なんてずうずうしい~!!
・・・・・・まっ、どっちもずうずうしいですが・・・・・・

・・・・・・その2 反抗期(?)事件・・・・・・
   ○○センターでまだ寝たきりの頃、経管栄養のため鼻から胃まで入っている管("ハナクダ"と呼んでいました)をイヤがり、しょっちゅう抜いてしまうので、ミトンをはめられた上でベッドの柵にヒモで縛られていたのですが、(ノコがいるときだけははずしてもらえます)それでも抜いてしまうので・・・・・・"いったいどうやって"抜いたんだろう???"
聞いてみると「こんなモノ歯で抜いてやった!!」
(エ~ッ、やっぱりわからない??いったいどうやって抜いたんだろう???)あまり何度も何度も抜くので、「強制退院させますよ!!」と看護師さんに叱られたこともありましたが・・・・・・クマはどこ吹く風、ノコはひたすらあやまりました。(なんでノコが~それにしても未だにどうやって抜いたのかわからない??)

・・・・・・その3 "お騒がせオジサン"事件・・・・・・
   リハビリ病院に転院して約2ヶ月、歩行訓練は始めていましたが、トイレは病棟のスタッフさんに介助してもらって車イスでということになっていました。
ある朝クマは病室の前で倒れているところを発見され、大騒ぎになりました。しかも顔中血だらけで・・・(いったい何があったんでろう?もしかしてサスペンスドラマのようなことが・・・??) いえいえ、ろくに歩けないのにひとりでトイレに行こうとして転倒したのでした・・・おバカ!!
たいしたケガでなくて良かったのですが、またまたノコがあやまることに・・・クマの大バカモノ!!!

・・・・・・その4"伝説(?)のオジサン"事件・・・・・・
    リハビリ病院を退院する1か月程前、外歩きが始まりました。
    ある日クマはリハビリの先生の制止も聞かず、フラフラと吸い込まれるように~
    その先にはギョウザで有名な"王将"が・・・
    おいしそうなニオイにつられて"ネコまっしぐら"状態だったのです。(もちろん入院中ですから食べることは出来ません!)
   また、別の日にはコンビニのクリスマスケーキのポスターに突進していってしまい、あわや大惨事(?)
ということもありました。
    この二つの事件はあっという間に病院のリハビリの先生方全員の知るところとなり、クマは間違いなく"要注意人物ナンバー1"として登録され、また"お騒がせオジサン"としての地位も不動のものにしたのでした。(超カッコワルイ~!!)~まだまだあるのですが・・・・・・~
 
    この約2年間、本当にいろいろなことがありました。失望・絶望することばかりで、"一生分の苦労をした!!"と思っていましたが・・・残念ながらまだまだなのです。
    現在クマは"パッと見"普通のオジサンです。"ダメかも"と言われた右側も幸い大丈夫ですが・・・"ふらつき"という後遺症があります。(小脳部分を手術したためです)また"高次脳機能障害(記憶障害・遂行機能障害など)というやっかいな障害があり、逆コナンくん状態(見た目はオジサン、中身は子ども、アッ、心はオジサンです!)なのです。クマとノコは、生涯これらを背負っていかなければなりません。大変悲しいことですが、こんな私たちのもとを去っていった人たちも少なからずいます。(クマの母親も妹たちも助けてくれることなく去っていきました。)
    また、障害は"診る"けど人は"見ない"という医師やリハビリの先生の心ないことばに傷ついたことも一度や二度ではありません。たしかに病気・障害は不幸なことですが、近くで遠くで支えてくださっている方たちに、ブログの再開を応援してくださっている方たちに、心から感謝しながら二人でがんばっていこうと思っています。本当にありがとうございます!!
 
※クマとノコは医学的知識に乏しいため、不適切な表現があったかもしれません。どうかご容赦ください。
 
 
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    クマとノコ  おすすめのコミックです。"高次脳機能障害"について、どんな専門書よりもよくわかるとノコは勝手に思っています。
 
 
    この本の"コージさん"とクマはよく似たところがあり、二人で"おなじだ-!!"と笑いながら読んでいます。もし、図書館などで見かけられたらぜひ手に取ってみてください。
 
    次回からは"リハビリの中のドイツ"と題して、リハビリで出会った"ドイツ的なもの"・・・クマの力作(?)の数々が登場します。