ドイツ3大ヴァイナハツマルクト
ドレスデンは,ライプツィヒと並ぶザクセン州の中心都市です。かつて「100塔の都」とうたわれ,中世にはエルベ川の水運により商業都市として大きく発展しました。16世紀以後は,ザクセン王国の首都として栄え,バロック様式の宮殿や教会,貴族の館が建ち並んでいました。しかし,第2次世界大戦末期のイギリス軍の大空襲により,そのほとんどが廃墟と化しました。第2次世界大戦後,ザクセン州は旧東ドイツに編入されたため,ドレスデンの復興は,旧西ドイツと比較してゆっくりと行われました。それでも,音楽の殿堂ゼンパーオーパは,1985年に再建され,フラウエン教会も東西統一後の2005年に完成し,エルベ川の真珠,エルベ川のフィレンツェとも言われた芸術と文化の都ドレスデンは復興しました。
大きな街のヴァイナハツマルクトは,何ヶ所もあることがあります。ドレスデンも同様で,クマとノコが知る限り,旧市街に3ヶ所(アルトマルクト,フラウエン教会,シュタールホーフ),新市街に1ヶ所(ハウプトシュトラーセ)の大きなマルクトがあります。
中でもアルトマルクトで開催されるヴァイナハツマルクトは,シュトリーツェル・マルクトとも言われ,ドイツ3大ヴァイナハツマルクト(ニュルンベルク=ドイツで一番有名,シュトゥットガルト=ドイツで一番大きい,ドレスデン=ドイツで一番歴史がある)の1つとして知られ,地元の人だけでなく多くの観光客が訪れています。シュトリーツェル・マルクトの名前は,男の子と女の子が,お菓子(バウムクーヘンか,シュペクラティウスか・・・)を売っていたことから命名されたと聞いています。
ドレスデンは,最近のクマとノコのドイツ滞在におけるメイン都市となっており,ドレスデンに連泊してDB等で周辺都市を訪ねるというスタイルが定着しつつあります。ドレスデンを何故滞在のメイン都市にしたかというと,その居心地の良さに尽きます。街にトゲトゲしさがなく,温もりが感じられます。英語が通じる場所は,旧西側と比較すると少ないですが,ドイツ語を勉強中のノコにとっては,ドイツ語が拙いと直ぐに英語で返ってくる旧西側よりも,観光タクシーのドライバーから「ドイツ語だけだぞ。」と念を押されるドレスデンの方が嬉しいですし・・・。
↑ マルクトのポスターです。どちらのデザイン気に入っています。
↑ 入口に立っている大きな人形です。ポスターのモデルにもなっています。
↑ 舞台では,木のおもちゃの一つ,ロウソクの天使に扮した女性が唄っていました。
↑ 世界一の大きさのピラミッドです。
↑ 各地のマルクトでお馴染み,0.5メートルのソーセージです。
↑ ソーセージ屋のあんちゃんです。ソーセージを撮っていたら「俺も撮りなよ。」と言われました。
↑ アジアンフーズ,肉ヤキソバです。中国人のたくましさに助かることもあります。
どの屋台がお気に入りですか?
たくさんの綺麗な屋台が出ています。ドレスデンの屋台の特徴は,エルツ山地の木のおもちゃが多く,メーカーや工房の屋台もあること,レース織りの屋台があること,シュトレン専門の屋台があることなどでしょうか。↑ 木のおもちゃの屋台です。
↑ お菓子の屋台です。レープクーヘンやキャンディ,グミを売っています。
↑ グリューワインの屋台です。
↑ 木のおもちゃの屋台です。
↑ 左側はレース織りの屋台です。
↑ お菓子の屋台です。マンデルン(ナッツに砂糖をからめたもの)も売っています。
↑ レース織りの屋台です。
↑ 木のおもちゃ(R&Gという大手メーカー)の屋台です。
↑ レープクーヘン(ニュルンベクタイプ)の屋台です。
↑ 木のおもちゃの屋台です。
↑ シュネ-バーレン(ローテンブルク名物)の屋台です。
↑ インフォメーションの屋台です。天使グッズを置いています。
↑ おもちゃの屋台
↑ 郵便局も屋台を出しています。ここから郵便を出すとこんなスタンプを押してくれます。
次回は,ドレスデンの別のマルクトを紹介します。