マイスター,グンダー・フラートのミニチュアの部屋
ドイツのエルツ地方では,100年以上も前から身の回りの様子を小さな部屋に再現したおもちゃが作られています。現在もこの「ミニチュアの部屋」シリーズを制作しているマイスターの一人,グンダー・フラート氏は,子どもの頃からおもちゃ職人に興味を持ち,祖父のもとで見習い修業を始めた方です。 彼の工房では,教会,教室,薬局,幼稚園や工場など,およそ20以上の種類の部屋が作られています。約11×6×4センチの箱の中で繰り広げられる緻密な世界は,ずっと見ていても飽きません。
ツリー,クリスマスピラミッド,天使と鉱夫の燭台,汽車,自動車,木馬などのエルツ地方独特の木のおもちゃがあります。
黒板には2×2の問題,子どもたちの机の上にはノート(?)があり,教室の後ろにはストーブもあります。
いわゆるクリッペです。聖母子,羊飼い,東方三賢人,流れ星・・・。クリッペに必要な要素がコンパクトにまとまっています。
家族総出でおもちゃを作っています。右手では,マイスターがロクロを回しています。
この「ミニチュアの部屋」を初めて見た時は,その精緻さに驚きました。人形の一つ一つが実に細かな部品からなりたっています。目線を「ミニチュアの部屋」に合わせて見ると,この世界に引き込まれそうです。 このシリーズをもっと集めたいのですが,ドイツでなかなか目にする機会がありません。結構なお値段をしますので,助かってもいるのですが・・・。(^_^.)
次回は同じような小さな世界,「マッチ箱の中の小さな世界」を紹介します。