木のおもちゃの王国ザイフェン
ザイフェンは,チェコとの国境に位置するエルツ山地の尾根にあるザクセン州の小さな村です。他のエルツ地方の街と同様に錫鉱山で栄えましたが,資源の枯渇や安い輸入錫により,錫鉱山は1849年にその歴史を閉じました。そして,今では錫鉱山全盛期に鉱夫の副業として手がけられていた木のおもちゃが,主要産業となっています。 ザイフェンを訪問されたら,おもちゃ博物館と野外博物館を見学されることをお勧めします。ザイフェンの木のおもちゃの歴史がわかります。特に,おもちゃ博物館では,日本語での案内ビデオ(要交渉)も上映されています。
村内にはいくつものおもちゃ工房があり,おもちゃの製造過程を見ることもできます。インフォメーションに工房のパンフレットがありますので,時間があればお気に入りの工房を見学するのも楽しいかと思います。なお,大手のRGは,有料で見学コースを常時オープンしていますし,おもちゃ博物館の近くに位置し便利です。
ヴァイナハツマルクトは,正直期待はずれでした。屋台の数も少ないし,魅力的な売り物があまりありません。理由は,ザイフェンの村自身がヴァイナハツマルクトだからかと思いました。魅力的な木のおもちゃの工房やお店が普段からありますので,屋台をわざわざ出す必要はないのです。でも,クリスマス時期が良くないということではありません。この時期は,活気がありますし,雪が積もっていると幻想的な世界を味わうことが出来ます。
クマとノコは,2回ザイフェンを訪ねています。1回目は夏に観光タクシーの運転手さんと交渉してドレスデンからプライベートツアーで,2回目はクリスマス時期にドレスデンのインフォメーションから日帰りツアーを申し込み,ハンブルクとブレーメンから来た2組の夫婦と一緒に行きました。鉄道やバスでもドレスデンから行けますが,時間的ロスがあまりに大きくお勧めできません。
写真でよく見る博物館の全景。昔の入口はこちらでした。
博物館内部の展示物の数々(写真撮影可,当時は料金不要)
固まっていなくて,バラバラと屋台がある感じです。
くるみわり人形
天使と鉱夫
ピラミッド
シュヴィップボーゲン
シュヴィップボーゲン(エルツ地方の伝統的デザイン)
案内標識
街灯
*野外博物館の前にあるレストランは,郷土料理のメニューが豊富ですし,レストラン内部に木のおもちゃがディスプレイされていて,ザイフェンにいる雰囲気が味わえました。