エルツ山地のおもちゃ箱
アンナベルク・ブッフホルツ(Annaberg-Buchholz) は,チェコとの国境に位置するエルツ山地にあるザクセン州の小さな街です。他のエルツ山地の街と同じく,錫鉱山と共に発展し,その後は,豊富な森林資源をもとに木工製品に活路を見出した街です。旧市街には,シュヴィップボーゲンの専門店を中心に木のおもちゃの店が点在しています。この街は,ザイフェンのように観光地化されておらず,木のおもちゃの店を訪れているのは,地元周辺の方がほとんどで,外国人観光客はほとんど足を運んでいないようでした。クマとノコが買い物をして,免税手続きを依頼したところ,TAXフリーの書類どころか,グリーンペーパー(免税申請書類)も置いていませんでした。 実は,この街がクマの選ぶ(ちなみにノコが選ぶベストヴァイナハツ・マルクトは,先に紹介したエスリンゲンの中世のヴァイナハツ・マルクトです。)ベストヴァイナハツ・マルクトです。「地球の歩き方」にも紹介されていない街ですが,おもちゃや鉱山の歴史を含めた見ごたえのある民族博物館があり,木のおもちゃの店が多数あり,エルツ山地の街らしい街なのです。そして,マルクトには地元の品々が並び,大きな街の観光客で溢れているマルクトとは一味違った,手作り感の暖かさが感じられるのです。
クマとノコは,ドレスデンからDBを利用して,日帰りで訪ねています。ドレスデンからケムニッツに向かい,フレーハで下車し,ケムニッツから来た列車に乗り換え,アンナベルク・ブッフホルツで下車します。駅から旧市街は,駅前の急な坂道を15分ほど歩きます。なお,フレーハでは,グリューンハイニヒェン方面へ向かう列車もありますので,行き先に注意が必要です。
↑ マルクトのシンボル,大きなピラミッドです。
↑ 舞台では可愛い子どもたちが,クリスマスソングを披露していました。歌い終わったらサンタさんからのプレゼントがありました。
↑ 鉱夫の制服に身を包んだ音楽隊です。
↑ 日用品の屋台です。金物,衣類・・・。いろいろな屋台があります。
↑ マンデルン(アーモンド等のナッツ類の周囲を砂糖でコーティングしたお菓子)の屋台です。
↑ 食べられないことはないですが,基本的には飾りのレープクーヘン。ドイツのあちこちの屋台で見かけます。お店の人に聞いたら「これは食べるものじゃないよ。飾りだよ。」と言っていました。イッヒ・リーベ・リッヒなどいろいろな言葉が書いてありました。
レープクーヘンには,有名なニュルンベルクのシュミットのものから,素朴な手作りのもの,このように言葉が書かれた飾りのものまでいろいろ種類があります。元々は高カロリー,高栄養の保存食だったようで,魔女はレープクーヘンを食べていたから長生きをしたそうです。
↑ クマの好物。チョコリンゴ,ブドウ,オレンジなどのチョコフルーツの屋台。もちろん買いました。
↑ 木のおもちゃの屋台です。
↑ 肉屋さんの屋台です。もちろん,ソーセージも売っています。
↑ チキンの屋台です。正面では串刺しの丸のチキンがグルグルと回っています。
*この街の屋台は種類が多くて,見ていて本当に楽しいです。少し交通の便が悪いのが難点ですが,治安の良い街ですし,是非一度訪ねられることをお勧めします。